ご挨拶
グローバル競争に打ち勝つものづくり企業を担う人材の育成は、国はもちろん産業界も連携して取り組まねばならない大きな課題です。また、熟練労働者の大量退職による技能伝承も、生産現場では緊急の課題となっています。このような現状において、ものづくり現場を支える人材の育成が急務になっています。
人材開発協会では、長年にわたり日本能率協会グループが培ってきた現場革新のノウハウを、新たに「生産マイスター検定」として集大成いたしました。
生産マイスター検定は、ものづくり現場の中核を担う人材の養成を目的に、管理者・第一線監督者・グループリーダー・若手の4層を対象に、品質・コスト・納期・安全・環境についての実務知識をどの程度有しているか、またそれぞれの層に応じた改善・改革への役割認識と実行力を評価し、成長につながる体系的な学びの機会の提供をめざします。
また、厳しい就職状況に直面している学生のみなさまにも門戸をひろげます。生産マイスター検定を通じて、ものづくりの仕事の意義や働きがいを学ぶことで、ものづくりの道をめざす若者が増えることを願っています。
「生産マイスター検定」が、製造業の採用・人事制度における新しい尺度となり、日本のものづくりを支える人材育成のアプローチとして貢献できることをめざしてまいります。